単価は絶対下げてはいけない!

単価は絶対下げてはいけない!

企業は安く仕事をしてくれると思っている!?

企業側が期待していること

安い仕事ばっかりで、ぜんぜん儲からないとフリーランスの方から聞くことがあります。企業側がフリーランスに期待していることは、安くやってくれるか、指名したい理由があるかの二択ではないでしょうか。指名があるようなフリーランスは、書籍などを出している有名人か、長年付き合いがある人なので、新規ではほぼ不可能です。なので、ほとんどのフリーランスは、「安い」という期待によって依頼が来ています。よく聞くのは、「どこかの会社に依頼するより、フリーランスの方が安上がりだろう」「見積もりを取ったら予算オーバーだったのでフリーランスに頼んだ」「フリーランスなら多少無理をいってもやってくれるだろう」このような声ばかりです。フリーランスの人がよくやってしまう過ちとしては、最初は安くても仕事を続けていって信頼を得れば、単価を上げていけるだろうという考えで仕事を受けてしまうケースですね。ですが、フリーランスを長くしていればわかることですが、これは幻想です。ずっとお付き合いをしていても単価は安いまま。価格交渉さえさせてもらえないといったことが日常茶飯事ですよ。

単価を高く保ちましょう

単価設定はフリーランスとして仕事をしていく上で、儲かるか儲からないかに大きく影響する要素です。どんなに忙しく仕事をしていても安い単価の仕事ばかりだといつまでも儲かりません。見積もりを提出する際、「〇〇一式」として書くことはほとんどないですよね。どんな仕事でも各作業の単価×工数で見積もりを作るはずです。具体的には、WEB制作なら1ページ2万円の作業単価で、20ページだから、40万円といった具合です。他にも、原稿作成なら文字単価3円×3,000文字で1枚9,000円とか、イラストなら1枚あたり5,000円などですね。クライアントは、WEB制作1ページあたり2万円という見積もりを見て、「予算オーバーだから、1万5,000円にしてほしい」といってくるかもしれません。それでも利益は出るし、ここで仕事を取っておけばまた違う仕事がもらえるかもしれないといった期待からその要求を飲んでしまいそうなところをグッと我慢しなければいけませんよ。なぜなら、ここで一旦値下げをしてしまうと、その後もあなたの単価は1万5,000円で固定されてしまうからです。

もし単価を下げるなら

とはいっても、どうしても仕事を取りたいときもありますよね。付き合い上、いわれた値段でやらなきゃいけないときもあるかもしれません。そういうときは、単価を下げるのではなく、「特別値引き」などの項目を作り、マイナス〇万円と記載しましょう。そうすれば、本来の単価は〇万円ですよという記録が残ります。また、次の依頼があったときには、「今回は値引きなしでお願いします」などと交渉がしやすくなりますよ。