単価は絶対下げてはいけない!

単価は絶対下げてはいけない!

自分のブランド価値、業界全体の相場を下げてしまう!

自分の価値を下げることにも

仕事の対価としてもらう報酬ですが、相手も納得して仕事を依頼している以上は、請ける側も発注する側も同じ立場なはずです。でも、日本には「お客様は神様です」的な、仕事を請けている方の立場が低いかのような風習がありますよね。他の先進国ではそんなことはありません。そうした悪しき風習からか、クライアントからの値下げ要求を断れなかったり、クライアントの言い値で請けてしまったりと、単価に悩むフリーランスの人も少なくないでしょう。でも、よく考えてください。フリーランスであるということは、自分自身がブランドなのです。つまり、単価を下げる、値下げ要求を飲むということは、自分自身の価値を下げているのと同じことですよ。これからもフリーランスとして活動していくことを考えているのなら、絶対に自分自信の価値を下げてはいけません。単価が下がれば下がるほど、自分というブランドの価値が下がって価格競争になったり、納得いかない気持ちのまま仕事を続けることになりかねませんよ。

業界の価値も下げてしまうかも

SNSでもよく話題になっていますが、フリーランスが安い金額で仕事を請けてしまうと、その情報を見た人がその金額を相場と勘違いしたりして業界全体の価値を下げてしまうことになりかねません。人の感覚は、一度こうだと思ってしまうとそれを変えることはとてもむずかしいです。あとから値段を上げようとしてもなかなかうまくいきません。格安携帯がたくさん登場した近年、昔のように高い携帯代を払う人は減りました。あと、フリーランスってやっぱり安いんだという過剰な印象を与える恐れもあると思います。あるフリーランスがとても安い単価を提示したとしたら、そのクライアントにとっては「フリーランスはこの金額だ」という基準ができてしまいます。そうすると、他のフリーランスに依頼するときも、その金額が基準になってしまう恐れがありますよ。

安易な値下げはやめましょう

前述のように、誰か一人が安い単価を提示したら、それを参考にして他のフリーランスにもより低い単価を要求するようになっていくでしょう。クライアントの立場になってみると、それは自然なことかもしれません。なので、フリーランス全体で単価を守っていくように努力することが大切です。みんなが同じように値下げしていけば、それに合わせなければならなくなり、最後はフリーランスで仕事をすることが成り立たなくなってしまいますよ。そのような事態になればフリーランスを選んだ人たちは死活問題ですよね。自分たちの首をしめないように適正な単価設定を心がけましょうね。